函館・道南では、地元の資源やオリジナルな技術を活用したユニークな企業が数多く活躍しています。
当ホームページでは、それらの企業を取材し、広く全国に向けて発信しています。
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←社長 吉田 貴之さん
1942年、吉田製菓として創業し、当初は松風町にて煎餅などを販売していた。その後1952年に吉田食品を設立。少しずつ和生菓子や焼菓子、洋菓子、パンを製造するようになるなど、道内で販売食品・販売域を拡大していく。
2010年に現代表・吉田貴之社長が就任すると、パン販売をやめて菓子卸売りの全国展開を目指すようになる。地元スーパーなどへの納品システムを導入、製造に機械を積極的に導入するなど、大きな変革が続いているが、真心を込めたお菓子づくりの姿勢は今も昔も変わらない。
「株式会社 吉田食品(和創菓 ひとひら)」の場所を地図で確認できます。
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| 創立 |
1942年 |
| 代表者 |
代表取締役社長 吉田 貴之 |
| 住所 |
〒041-0824
函館市西桔梗町851番地13 |
| TEL |
(0138)83-6668 |
| FAX |
(0138)83-1785 |
| E-mail |
info@o-kashi-yoshida.com |
| URL |
http://www.sweets-hitohira.com/ |
| 従業員 |
28名 |
| 資本金 |
1,000万円 |

▲和創菓 ひとひら
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そんな折、2016年に吉田食品の直営店として、新ブランド「和創菓
ひとひら」を設立。ひとひらは、和菓子・洋菓子という枠を超えて、日本の四季の行事や古来の文化・風習を伝えながら、人と人・人と自然をつなぐ「新しい日本のお菓子」をモットーに製造。
最近では「アマビエ」の練り切りが全国的に話題となるなど、道内外で人気を博している。
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▲アマビエの練り切り |
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ひとひらは原材料にもこだわっている。北海道産のものを多く使用しており、つぶあんの大納言豆や、七飯町産のりんご、駒ヶ岳のくりりんかぼちゃ、南茅部産真昆布などがあげられる。
また、和菓子の決め手となる餡には、同じく道産の良質の小豆を選定し、こだわりの製法で社内製餡を行うことで、口溶けの良い美味しい餡に仕上げ、お菓子に使用している。
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▲北海道産小豆 |
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人との出会いを大切にしたい
という思いが込められた「ひとめぐりバウム」は、北海道産の素材を厳選したこだわりのバウムクーヘン。甜菜糖・小麦・生クリーム・PG卵は全て北海道産であり、一層一層丁寧につくることで芳醇な味わいを実現している。ひとめぐりバウムを小さく焼いてタルトにした「ひとめぐりバウム カスターインブリュレ」は、物産展でも人気の商品だ。
その季節の新鮮な果物を使用した「ふるーつ大福『ひととき』」も人気の商品の一つ。色鮮やかな北海道産白手亡豆の白あんと北海道産米粉を使用した牛皮で、一つ一つ手作業で包んでいるため、ふんわりモチモチの食感が楽しめる。
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▲ひとめぐりバウム カスターインブリュレ

▲ふるーつ大福『ひととき』
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吉田食品では販売店舗併設の工場の見学を行っている。
※新型コロナウイルス感染拡大の影響により、現在は休止中。
「製造の様子を見てもらうことで、安心・安全であることやひとひらの思いを知ってもらえたら」と吉田社長は語る。函館でもあまり見ることができないお菓子の裏側を知ることができるため、小学校から子供たちが見学に来ることも多い。
また、和菓子職人の技術認定制度「選・和菓子職」で、「優秀和菓子職」に認定されている吉田社長自らが手掛ける工芸菓子を鑑賞することもできる。品評会などで多数の賞を受賞しており、繊細な意匠と美しさは芸術品である。
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▲工場見学の様子
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創業から現在までの吉田食品の歩みは、改革を恐れずに取り入れながらも決してブレない真心を込めたお菓子づくりの姿勢と共にある。
確実に積み重ねてきた実績を、今後も「新しい日本のお菓子」をテーマに丁寧な手仕事で重ね続けていくことで、お菓子を手に取る人に北海道ブランドとしてのこだわりを伝えていく。
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